年間1万人が診察を受ける中日友好病院には日本人医師が常駐しています

医療費の支払いシステムが日本と違う 中国の病院は基本的には国営で、総合病院のほかにも小児科や産婦人科、精神科などの専門病院も多くあります。中国の病院はレベルが高い順にランク分けがなされており、高い順に三級甲等・三級乙等・三級丙~二級~一級丙等、その他となっています。

三級は日本の厚生労働省にあたる国の衛生部や市の衛生局の直轄の総合病院です。最上級の三級甲等の病院は最新のCTやMRIが導入されており、日本の一流病院と遜色のない医療が受けられます。ロックフェラー財団が支援しているアメリカ系の協和医院、北京大学病院、中日友好病院が三級甲等となっています。

二級は区が、一級は町や居住地で管轄を行っている病院です。二級以上の施設では、緊急性を要する診察科目に当直の医師が待機しており、原則として24時間体制で診察を行っています。医師のレベルに関しても、経験年数と試験によって日本の研修医に該当する住院医師から主治医師、副主任、主任医師に分けられます。

北京の病院で日本人が最も多く訪れるのは、中日友好病院です。近年は医療サービスの質の高い外資系病院との競争が激しいため、日本人の来院は減少傾向にあるようですが、それでも年間1万人の患者さんが診察を受けています。次に多いのが、日本人医師が常駐しているSOS international clinic(SOS)で、症状に応じて大学病院などへの紹介も行っています。その際には一般の中国人と一緒に窓口に並ぶ必要はなく優先的に診察してもらえます。

日本では全ての検査や治療を終えた上で一括の採算をしますが、中国の一般病院の外来では、その都度清算を行います。一般外来ではまず受付で問診料(10元くらい)を支払い、その後医師の診察を受け、例えばレントゲン検査が必要と言われて場合は、会計で先に料金を払ってからレントゲンの撮影をします。このようなシステムですので、病院が混雑していると料金を何度も支払うたびに行列に並ばなければならず、かなり疲れます。

近年は都市部の主要な病院では外国人や中国の富裕層向けの特別外来が設けられています。先述の中日友好病院では国際医療部がこれに該当し、患者数が少ないため診察がスムーズに進みます。経済的に余裕があるなら、待ち時間が長い中国の一般病院ではなく、大きな病院の特別外来や外資系クリニックで診察を受けることをオススメします。

特別外来や外資系クリニックの医療費は風邪の診察で2~3万円です。カードでの支払いも可能ですが、使用できるカードの種類が限定されているので、予め確認しておくことが大切です。中国では医療費は原則自費で、日本の健康保険は適応されませんが、現金やカードで支払って所定の書類と領収書を日本の建国保険組合に提出すると、後日、認定岳が日本の指定された口座に振り込まれます。

救命センターの電話番号は「120番」、日本と違って救急車は有料サービスです

設備・医療レベルの高い病院が望ましい 大きな病気や怪我で救急車が必要になった場合には、自分で救命センターに電話(120番)して症状と所在地を伝える必要がありますが、日本語は通じないので、身近に中国語に堪能な人がいれば、その人に頼むのがベストです。

派遣される救急車に廃止が同乗しており、日本と違い患者は搬送される病院を指定することができます。ただし、医師が症状を診て、その病院が適さないと判断した場合には他の病院は搬送されます。医師の判断に逆らってでも希望の病院へ搬送を望む場合には、救命センターは一切責任を持たない旨の同意書にサインが求められます。

海外では救急車は有料のところがほとんどですが、中国も例外ではありません。料金はタクシーと同様に移動距離に比例して増加するシステムになっています。急な発病や怪我で手持ちの現金が少ない場合には、身分証を預けて、後日支払いと引き換えに返してもらうことになります。

数ある救急病院から設備・医療レベルの高いところを選ぶなら、中日友好病院かアメリカ系の協和医院の救急救命センターが最善の選択肢かと思われます。SOS international clinic(SOS)、Beijing United Family Hospital(UFH)には日本人スタッフもおり、そこに電話して行かれた場合、そのクリニックで手に負えないと判断されても、提携先の医療機関やクリニックに車で搬送してくれます。

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